ウクライナ・ロシアの停戦交渉が再開されたことと、ドイツの3月消費者物価指数速報値が市場予想を上回ったことから、ユーロ買いが優勢となりました。
ロシアのプーチン大統領は3月31日、日米欧などの非友好的な国の企業に対し、ロシア産天然ガスの購入に、自国通貨ルーブルの支払いを義務付ける大統領令に署名し、応じなければ、供給契約を停止すると伝えたことから、ガス供給停止を警戒してリスク選好的なユーロ買いは縮小しました。
ロシアとウクライナの早期停戦は実現困難との見方が浮上していることもユーロの上昇を抑えました。
来週のユーロ・ドルは上げ渋りか?
ロシアとウクライナによる停戦交渉や首脳会談への期待は残されており、ユーロ買い・ドル売りは継続する可能性があります。
ただ、ECB当局者からは緩和政策の早期転換に慎重な意見も聞かれ、ユーロ買いを抑制しかねない要因となるでしょう。一方、FRBによる目先の0.50%利上げに思惑が広がれば、ドル買い継続が見込まれます。