今週のユーロ・円は強含みでした。
日本銀行は3日連続指し値オペ(公開市場操作)を実施し、金利上昇抑制に強い姿勢を示したほか、ウクライナとロシアの停戦交渉再開を好感して、ユーロ買い・円売りが先行しました。
ユーロ・円は一時137円台に上昇しました。ただ、日本政府は急激な円安進行をけん制したことと、ロシアの天然ガス供給を巡って欧州経済の景気後退入り懸念も浮上して、ユーロ買い・円売りは縮小しました。
来週のユーロ・円はもみ合いか。ECB当局者は緩和政策の転換に慎重姿勢を示しており、ユーロ買いを抑制する要因になりやすい。
ロシアとウクライナによる停戦交渉は進展したものの、エネルギー供給問題が残り、ユーロは買いづらいとみます。
ただ、日本銀行は緩和方針や指値オペなど円安誘導を継続しており、ユーロ売り・円買いがただちに強まる可能性は低いとみられます。